蒼穹のファフナーEXODUS 第25話「蒼穹作戦」
カテゴリ: 蒼穹のファフナー
 25話を見終わった時、ようやく「EXODUSは終わるんだな」と実感しました。

 私たちがいま見ているのはファフナー世界の2151年だけで、その前から、そしてその後も、この世界は続いていく。

 EXODUSで終わるのは一騎と総士の物語だけ。

 もっと言えば、冲方さんがインタビューで語っていたように「行き着くところまで辿り着いた皆城総士」の結末を描き切ることが、最大にして最後の目的だったんですよね。

 残り1話にして、もう感想を書く必要も無いかな、という悟りの境地(笑)に入りかけましたが、最後まで何とか書こうかと思います。
 

 【海神島】

 ハバロフスクまで来ておいて旧日本は出てこないのかよ!ダンダンッ(地団太踏む音)

 と思っていたら、なんと意外なところに旧日本、北海道の地が描かれていました。

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 海神島の全景図、それは北海道の函館市と瓜二つ……。
 ちょっと五稜郭が巨大すぎますけどね!(笑)

 残念ながら本物の北海道の一部ではありませんでしたが、まあ北海道の一部をモデルにしてるのは間違いないので、希望の地が北海道の一部かも?と思った人は当たらずとも遠からず、ということで。(北海道ゲシュタルト崩壊)


 【総士と真矢】
 
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 物語の最後になってこの距離感。

 10話の感想にも書きましたが、あの時真矢が「一騎くんの代わりになれるなんて……」と言ってたことから、2話で総士が真矢に言った「君が一騎の代わりに戦う必要は無いんだ」という忠告を完全スルーしてたんだなと思ってましたが、25話でもまた同じやり取り。

 総士「君が背負う必要は無いんだ」
 真矢「うん……分かってる。ありがとう」
 総士「分かっちゃいないさ……」

 真矢が父とミツヒロの因縁を背負わずにいられないのは誰が見ても分かりますからね。(^^;)
 
 この「ありがとう」も、総士にとって真矢からの「感謝」のカウントには入らないんでしょうね……。

 
 【帰還】

 一騎が広登の死を知って思いっきりショックを受けていたのが良かったです。
 いや良かったと言うと語弊がありますが。(汗)

 しかし、あんなに明るく真矢に問いかけるとは、一騎は広登が生きてると本気で思ってたってことですかね?
 暉ですら本当は分かっていたというに……。

 そうか、となると断髪の理由はカノンの夢と暗殺者の侵入だけか……修正が必要だ。(by総士)

 まあ、一騎と真矢だけが動かないヒュンフを見ていなかったので、察しの良い真矢はともかく一騎はやはり最後まで察しが悪かった、ということなんでしょうけど。

 私はたぶん、目覚めたら真矢がおらず、総士が真矢と広登を連れ戻しに行った、と聞かされたので、総士が行ったなら二人とも大丈夫だろうといつもの「根拠はない だけどTrust me Trust you」な感じで、総士に全幅の信頼を寄せていたからだと思うんですけど。

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 画面には一瞬しか映りませんが、こんな表情してたんですよね。
 しかもこれは総士のセリフから約5秒後で、その間ずっとこの顔で固まってたってことになります。

 「Preface of HAE」で一騎が自分の代わりにゆいいつ生きていてほしかった相手だと思っていた衛、その後継者でありHAEで自分が直接助けた後輩が死んでしまったことにショックを受けないわけがないので、一瞬でもしっかり描かれて良かったです。(また言っちゃった)

 第四次蒼穹作戦のブリーフィングで人類軍の相手は自分がやると名乗り出たのは、もう真矢や他の誰にもやらせたくなかったからだけでなく、そう言わせた最後のひと押しは恐らく広登の死だったんじゃないかと思います。

 「敵か、それとも……」というセリフがすぐに出てきたということは、人類軍に殺されてることも想定していなかったわけではなさそうですし、同じ人間にこれ以上仲間を殺されたくなかったんでしょう。

 すぐに史彦に諌められてしまいましたけどね。(苦笑)

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 目覚めた右腕のある一騎を見て、驚いたあとにこの微笑み。

 総士の思考の推測は大の苦手(笑)な私なので、この場面も様々に意味が込められているんでしょうけど、やはり一騎が存在と無の地平線からこの世界に「帰ってきた」ことが、総士には純粋に嬉しかったのかな、と思っています。

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 「お前が選んだ道を、俺も選ぶよ」

 この言葉に答えず、一騎を見つめ返す総士の表情が秀逸ですね。
 
 それは過酷な道なのだと、分かっているからこそのあの表情なのか。
 それとも、お前と僕の道は違うんだ、と思っていてのあの表情なのか。
 
 
 【未来の君へ】

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 「君の名を僕は知らない。もし君がこの機体と出会うなら、それが君の運命となる」

 「僕の名は皆城総士。君がこれを聞くとき、もう僕はこの世にいないだろう」

 ついに総士のモノローグが録音されました。

 作中にゴールデンレコードが出てきたこともあり、録音媒体が何になるのか誰もが想像していましたが、ニヒトだと予想してた人は私が検索した限りの意見の中にはありませんでした。

 あれだけ僚のモノローグを意識していたので自分の機体に残すのは当然といえば当然ですが、総士が存在を賭けて解体しようとし、ゆいいつ憎んでいると明言されていたニヒトの内部に残すとは、やはり誰も想像がつかなかったのでしょうね。

 僚と違ってすべてを見届けてからの録音ではなかったので、第四次蒼穹作戦直前までの総士のモノローグしか入ってないということになりますが。

 まさか蒼穹作戦参加中の音声はダイレクトにレコーディングしてる、なんてことはないでしょうし。
 
 モノローグ録音後、総士の最期までに蒼穹作戦の結果とそれに伴う若干の空白期間ができることになりますが、そこに仕掛けがあるのかないのか。

 たぶん無いな。何しろ尺が(ry

 総士の生まれ変わりは果たしてどうなるんでしょうね。

 提示された条件を踏まえて考えると、

 「君は知るだろう」→総士の記憶を記録する必要あり
 「もう一つの島に新たなミールが根付く時」→時と場所の指定
 「あなたとあなたの器が生まれ変わる」→総士とニヒトの転生
 「それはミールによる死と再生か?」→返答無し
 「(命は)消えても、きっとあなたの命は続く」→命の連続性の示唆

 新たなミールはアショーカではなくアルタイルとの説もあり。
 もう一つの島はミールの根付く島のことであり、総士がそこで生まれ変わる、とは言われていない。
 ニヒトが生まれ変わっても、ファフナーという機体として残ると総士は考えている。
 ニヒトは総士だけの器と織姫が明言している。
 総士の転生が生と死の循環かどうかは不明。
 消えても続く命?

 これらを踏まえて、さらに織姫や来主二世というミールのコアとの対比があると仮定すると、

 記憶は続いても本人ではない→記憶は続かなくても本人である

 という存在が現れる可能性もあります。

 さらに一騎との対比として、

 ずっと生き続ける本人→生まれ変わり続ける本人

 という存在の仕方もあるかもしれません。


 ――なんだか考え過ぎて疲れました。(苦笑) 

 物語の予想推測が出来るのも今回で終わりなので、とりあえず考えられることは全部考えておいた方が良いに越したことはないですね。

 いちばんベタな予想としては、総士本人は地球の大気に溶け込んで、生まれ変わった総士の子孫が遠い未来でニヒトを起動する、というイメージですが。

 それについては冲方さんが「一騎と総士、ザインとニヒトは継承できない存在」だと語っていたので、生まれ変わりが総士の子孫に当たるならば継承できることになってしまうので、やはり本人なのかな……と思ってしまいます。

 答えは明日、クリスマスの深夜に分かります。


 【救済】

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 「救済の炎、いつ見ても美しい……」

 ベイグラントに向かって行く光点を見た時、「1期でカットされた人類軍の宇宙部隊か!?」と期待した私が馬鹿でした。(笑)

 その正体は、へスター事務総長必殺のヌークリアボム×10発!!
 
 HAEの横やり爆撃機エノラ512のシーンがこの核攻撃に置き換えられたので、これで恐らくへスターさんとはお別れですね。
 赤い靴作戦の行く末はどうなるのか、知りたかったです。

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 へスター事務総長が宇宙で「人類救済」のための核攻撃をしていたのと時を同じくして、地上では一騎と総士が敵を倒すことで彼らの帰るべき場所である無に帰す「フェストゥムへの救済」行為をしていた。

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 新国連と竜宮島は、正義や手段や信念が、共通しつつも相反するコミュニティでしたね。


 【命】

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 20話で芹がリヴァイアサン型の「食べたい」という欲求を理解して逆に「食べた」のは、やはり肯定される場面だったんですね。
 
 なんであんなに不穏な口周りアップのコンテ演出にしたんだか。(^^;)

 しかし敵を「命」と理解して無に帰し、かつその命を美味しく戴くことで自分の一部(栄養)とするなら、それは正しい行いなんですかね?

 うーん……たぶん正しいんだろうなあ。(苦笑)
 それがまさに「食事」であり、何といっても「ごちそうさま」ですしね。
 
 まあ、芹が「敵の命をただ奪っている」という苦悩から解き放たれたのは良いことだと思います。


 【願い】

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 「広登の無事がわかったら、別の願いを書こうって。世界中に竜宮島の平和を知ってほしい。そのために俺は生き残る」

 暉が書けなかった願いは、間違いなく里奈に届いたようです。

 そのためには、里奈は自分も島を出て世界を知る必要があるので、現時点では芹より里奈の方が島外エンドが確定したような気がします。

 この戦いが終われば、また竜宮島は偽装鏡面に隠れてしまうでしょうから、島から世界に平和を伝える手段がなければ、島の外へ出るしかありませんが……。


 【竜宮島】

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 「人は時に恐ろしい存在になる。だがそれでもなお、信じるべきなのだ」

 「君たちに、人を撃てと命じることはない」

 これこそ竜宮島が、人と人が相争う合う世界にあっても存続していくべき理由なんだと思います。

 「信じ続ける」、それがファフナー1期から通底する「ここにいる」ことの1つの理由であり証だと、「GONE/ARRIVE」の最後に語られていましたからね。

 ラストにそう強く語ったのは他ならぬ一騎だったんですけど。(笑)

 旅で知った人間の負の面より、正の面を学べという史彦のセリフは、やはり一騎たちよりさらに地獄の時代を生き抜いた世代にしか言えない言葉であり、人を撃たないという方針はそんな彼らが辿り着いた最後の、正しい答えなんでしょうね。

 一騎世代で誰よりもこの島の方針を実感できるのは、人を撃ったことのある真矢だけかもしれませんが。


 【成人】
 
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 子供でいられた白基調の服ではなく、大人として深い青基調の服をまとう。

 それはShangri_Laの歌詞で言う「少しずつ汚れて」いった色ではなく、彼らが大人になるために歩んできたそれぞれの人生で、少しずつ身に着けてきた色の重なりであり深さそのものなのだと思います。
 
 
 いよいよ残るはあと1話ですね。

 あらゆる破滅を想定していた私なので、地球滅亡寸前、竜宮島沈没も視野に入れていたせいか、今回の蒼穹作戦は最終決戦のわりに島の戦力もあるし絶望的な状況ではないな……と良い意味で肩の力が抜けました。(苦笑)

 まもなく地球に到来するアルタイルと美羽は交信できるのか、織姫は、そして総士は。

 11年におよぶ長いファフナーシリーズ、その最後を飾る「EXODUS」のラストシーンを記憶に刻みたいと思います!



当記事内の画像は全て、
 ©MBS・FAFNER EXODUS PROJECT・XEBEC及び©King Record.Co.,Ltdに帰属します。
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2015.12.25 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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