蒼穹のファフナーEXODUS 第4話「継承者たち」
カテゴリ: 蒼穹のファフナー
 このタイトルもダブルミーニングな感じがしますね。

 ファフナーパイロットを引き継いだ彗、零央、美三香たちと同時に、大人組の仕事を引き継いでる剣司、咲良、カノン、一騎……はちょっと保留ですけど。(苦笑)

 しかしまあ、これだけ1期をベースにROLとHAEを踏まえた上でストーリーが進んでいくと、鬼門の第6話で誰かいなくなりそうだとみんなが戦々恐々するのも仕方ないですよね。

 絵コンテすら明らかに前作までのカットと同じ構図を狙ってますしね。
 並べてみれば一目瞭然。上段が1期とHAE、下段がEXODUSです。


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 他にもまだありますけど割愛。
 
 特に史彦と一騎の場面で、HAEとEXODUSの違いが際立っていますね。

 「俺はまだ、完全に乗れないわけじゃない。俺が必要なら、使ってくれて構わない!」
 「覚えておく。だが今は、戦いに心と命を奪われない道があると、後輩たちに示してやれ」

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 そんな父の言葉を受けての、ワルキューレの岩戸でのこの表情。
 どう見てもわずかに微笑んでますね……マークザインを見上げてた時と同じように。

 ファフナーを見てる人は心優しい方が多いので、一騎が戦いに出たがってる理由はみんなを戦わせたくないからだ、という意見が大勢を占めてますが。
 私は酷い人間(苦笑)なので、それ以上にたぶん一騎は、「いなくなるのは俺だけでいい」という自己否定の方が強いからだと思っています。
 だってファフナーですし……綺麗な理由ばかりじゃないはずですしおすし……。

 一騎は自分の存在価値を「兵士として前線で戦うこと」でしか見い出せなかった。
 そこへ生存限界の3年が見えてる状態で、平和が破られ新たな戦いが始まったわけで、残りの命を「戦えずに終わりたくない」という焦りと燻りが余計に募っているのかもしれません。

 3話で真矢が「ずっと戦いだけが居場所だったから」とはっきり断言していたのには驚きましたが、この状態ではさもありなん、ですね……。  

 そしてこの岩戸のシーンは1期3話のリフレインなのですが、1期ではこの時乙姫に「君に総士と一緒に戦ってくれって、言われた気がした」(22話)らしいですけど、今回は二代目乙姫から何と言われた気がしてるんでしょうね。

 微かに笑ってるところを見ると、似たようなことを言われてる気がしますが……。

 総士も一騎がマークザインに乗ることを今後も想定しているように、皆城兄妹が良くも悪くも一騎を戦場に導くワルキューレ役なのはEXODUSでも変わりませんね。

 オープニングで一騎が皆城兄妹の間に入ってるシーンも象徴的です。
 でも一騎自身が戦いを求めているので、ある意味甘やかしてるというかなんというか……。
 
 しかしこうなると、3話で真矢が言った「今は一騎くんの居場所はここ(喫茶楽園)にあるし」という言葉が、半分は真矢の願望だったということになりそうです。


 ファフナーでは「価値観が多様化して、何が正しいのか分からない現代社会と直面しなければいけない子供と、それを見守る親」という構図に基づき、武器を取って戦いに出ることは、社会に出ることと同じようなものだとのことです。(AM2004年8月号)
 そして戦いは「コミュニケーションのひとつの形」であるとも言われています。(NT2004年10月号)

 つまりマークザインに乗れない一騎は、親(大人)になりきれず余命宣告された不可抗力のニート(酷……)みたいなものであり、社会との接点を持てない状態でもある。
 
 一騎が最強のコミュニケーション・ツール(マークザイン)を引っ提げて世界(社会)に再び出て行くことは間違いないのですが、そのきっかけと戦う理由が、今度は何になるのか。
   
 まあ十中八九、総士が絡むと思いますけど。
 今はまだ本人がそばにいるので総士病は沈静化しているように見受けられますが、イグジストの不穏なジャケットイラストもあり、今後はどうなることやらです。
 
 一騎にとって、自分に命令できるのは総士と史彦だけであり、総士に「戦え」と命令されるのはとても安心できることなんでしょうけど、いずれ総士はジークフリードシステムを下りてマークニヒトに乗らざるを得なくなるということを、私たち視聴者は知ってますのでね。


 フェストゥムは社会で出会う多様な「他者」のメタファーであり、彼らと向き合うためには「相互理解」が必要であり、誤解や無理解により傷つけ合う「戦い」が起きる。それでも、自分以外の異質な他者をすべて排除することは不可能なので、互いに「共存」の方法を探るしかない。

 今さらながら誰もが知っているファフナーという作品の背景ですが、コミュニケーションの失敗や断絶もしくは成功は、すなわち作品内でのキャラクターの死や消滅という形で表されますので、10年前よりさらに混迷の度合いを深めた今の社会と複雑化した人間関係を反映しているであろうEXODUSは本当に、本当に(大事なことなので二度言う)、シビアな表現がなされるものと思われます。

 1クール目はまだ大丈夫かもしれませんが、2クール目が本当に心配です……。
 
 というか、まずは第6話が怖いです……。


 その他、マークニヒトが無に還ることを拒否したことは、なかなかのパラダイムシフトだと思います。

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 北極ミール消滅後に「個」になってたのは分かりますが、いなくなりたくない=ここにいたい、という意思表示まではなかったですからね。来主操の影響でしょうかね?
 これならフェストゥムに憎まれもするだろうし、マークザインとも一緒に戦えそうです。

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 総士の左目金ピカは、コクピットに乗り込んでマークニヒトを解体するに当たり、何が起こるか分からないのでフェストゥム能力を開放したという感じですね。同化キャンセルした時にまた左目光ってますし。

 右手金ピカについては、マークニヒトの心臓(コア)を抉ろうとした右手が同化の影響を最も強く受けたから、という意見に一票。
 ナレインも肩あたりまで結晶化されたけど、金ピカになったのは右手首くらいまででしたしね。

 総士の肉体がもう人間じゃないのは理解してるので、フェストゥム能力を使ってもおかしくありませんが、左目がもし治ってるなら治ってるでちょっとくらい触れてくれませんかね~?
 左目事件は、そんなに簡単に通過してしまうものなんですか……。
 

 それと、二代目乙姫が一騎に「あなたは、どう世界を祝福するの?」と訊いてくれて良かったです。

 何しろ私はオープニング感想で、

 「彼が最後の限られた時間を使ってこの世界に残すものは、果たしてなんなのか。
 そして、自分が生きたこの世界を、祝福できるのか?

 私にとっては、それこそがファフナーという作品の最後にして最大のテーマであると思っています。 」

 とか断言してたので、このことを制作スタッフが忘れてたらどうしようかと若干心配だったのですが、とりあえず大丈夫そうですね。(笑) 
  
 まあ、一騎だけでなく、エスペラントという新人類すべてに二代目乙姫は問い掛けてるようですが。
 でも繰り返しますが、私にとっては一騎の祝福がどうなるのかが最重要なのです。
 だって主人公ですからね!(苦笑)



当記事内の画像は全て、
 ©MBS・FAFNER EXODUS PROJECT・XEBEC及び©King Record.Co.,Ltdに帰属します。

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2015.02.01 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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