ブルドッキングヘッドロック 結成15周年記念公演 vol.26 『1995』
カテゴリ: 舞台
 今回は、またまたファフナー関連の演劇について。

 皆城総士役の喜安さんが主宰する、ブルドッキングヘッドロックの公演『1995』を観劇して参りました。

 去年は連続しての公演だったので、その後まさか1年近くも期間が空くとは思いもしませんでしたが、その間に劇団員の方の退団あり主宰交替あり、劇団以外のドラマや映画の脚本にも携われて、喜安さんも本当にお忙しかったんでしょうね……。(>_<)

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 劇場は「ザ・スズナリ」、土曜日のマチネは満員御礼でした。

 いつもながら音響監督の三間さんからお祝いのお花が。毎回きちんとされてますね~。

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 しかし今回は、探してもキングレコードもスターチャイルドも見当たりませんでした。
 う~ん、来てなかったのかな? 

 先行予約でしっかり椅子席を確保する作戦が功を奏し、座りっぱなしの腰はなんとか保ちましたが、開演前30分のBGM(1995年ヒット曲のセレクト)も含めて劇の演出になっているので、そこも含めると何と3時間近くに。(汗)

 私が場内に入った時には、ストリートファイターⅡMOVIE挿入歌「恋しさと せつなさと 心強さと」が流れ、続けて魔法騎士レイアース第一章OP「ゆずれない願い」が。
 特にストリートファイターの方は、ちょうど先日までモンストでコラボをやっていたので、妙にタイムリーでした。(笑)
 
 観劇後には、これらの曲の歌詞の一部が意外と作品とリンクしていた気がするので、ただ単純に当時のヒット曲を選んだわけではないんだろうな~と感じました。

 舞台の方は、1995年と2015年の男女のドラマが同じセットでごく自然に入れ替わり転換を繰り返しつつ、やがてとある出来事をきっかけに主人公の女性は2095年にまで到達し、その世界では女神と崇められる彼女の子孫の女の子が絵に描いた通りの街が造られようとしていた……。 

 前情報はほとんど入れなかったのですが、1995年と2015年が交互に出てくる、というような話はちょっと目にしたので、テンポよく転換する舞台上の2つの時代を、頭を切り替えながら話を追っていました。

 しかし終盤の、タイムストップで2つの時間が干渉し、押し流し、からの怒涛の展開では自分の頭の中の時間もどんどん未来に進んでいく感覚がして、ついていくのが大変でした。(笑)

 結局、愛子が「私の子孫が女神に」なり「愛されてる!」ことになった100年後の未来ですら不満?だったのは、最初の嘘というか隠し事(年齢詐称)を最後まで突き通したからなんでしょうかね?

 できればもう1回見て、自分の中で咀嚼したかったです。

 しかし、まさか喜安さんの作品の中で「未来人」やら「タイムストップ」やらが出てくるとは思いもしなかったので、その面で今回は不意打ちを食らった気分でした。(苦笑)

 7月にテレビでアニメ版「時をかける少女」を放映してましたし、6月には「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」でDIOや承太郎がタイムストップしていたりして、「私もタイムストップ能力が欲しい」と呟いていたこともあり、またまた個人的にタイムリーなネタが来たー!(笑)と思いながら見ていました。

 まあ、劇中の「時をかける少女」のモデルは大林版なんですけどね。

 当然ながら、劇中では1995年の風俗の再現や時事ネタがふんだんに出てきたりしますが、中でもやっぱり「しょうこうが爆心地!?」というセリフは結構キテるセリフだったと思います。(^^;)
 途中まで観客も笑ってたけど、「ネオしょうこう」の辺りでは、場内に「ここまで言わせちゃっていいの?」的空気が一瞬漂った気がします……しただけかもしれませんが。

 というか、若い観客は「しょうこう」と聞いてすぐに「麻原彰晃」と分かったのか心配でした。(苦笑)
 
 2015年の時事ネタも東京オリンピック決定後を中心に、去年の一時期にHOTな話題(笑)となった「AKIRA」の予言(2020年東京オリンピック開催)から、今の政治や社会の風刺的なセリフもちらほらと。
 まあ、このあたりは喜安さんのツイッターを見てれば何となく分かりますけど、風刺としてはかなり薄味なのでたぶん気づかない人の方が多そうですね……。

 ツイッターで感想を検索していたら、「マイルドになった」と呟いてる方を見かけましたが、なるほど上手い表現だと思いました。
 私は最初に見たブルが「毒と微笑み」だったので、余計にエッジの効いた喜安さんの風刺のイメージが強すぎるのかもしれませんが。
 
 
 と、ここまで書いて、ようやく「『1995』ネタバレ飲み会」(なんと、上演期間中に劇団員みずからネタバレ!笑)を見たのですが、喜安さん曰くたとえどの時間であろうと、絶対の主軸は「愛子さんは寂しい」ということらしいです。

 なるほど……孤独に寂しさを感じるのも、誰かに愛されて安心したいのも、普遍的な人間らしい感情ですからね。
 でも人の孤独は、愛されたからと言って必ずしも埋まるとは限りませんしね……。

 そもそも、愛子は「愛されたい子」でしたが、「愛したい子」ではありませんでしたね。
 もちろん、夫も娘も愛してはいたんでしょうけど。

 一般的に女性は愛に「受動的」というイメージなのでおかしくはありませんけど、ちょっと気になりました。
 そのためにアイドルになる、という行動は能動的ですがね。(笑)

 それと、人はやはり愛には愛を等価で返してほしいんでしょうかね?
 いやまあ、当然と言えば当然の願望ですが。(^^;)
 でも「相手と同じだけの愛を返す」、というのは至難の業ですよね。

 美樹男が愛子をもっと顧みてれば、寂しさを抱かずにすんだのかな……とも考えてみましたが、それでもやっぱり寂しさは消せなかっただろうと思います。

 演じる永井さんは「愛が足りない」という曲を聴いて奮い立てていたようですが、その「足りない」のは、「愛されること」と同時に「愛すこと」が足りなかったんじゃないかとも思う私でした。


 今回も、やはり「演劇は生で見る」との醍醐味に溢れた舞台に仕上がっていました。

 客演は劇団鹿殺しの山岸門人さん、親族代表の嶋村さん、そして現在公開中の映画「ツリメラ」出演の岡田あがささん。
 ブルの客演はいつも外れ無しの起用ですが、特に岡田あがささんが凄かったです! ただでさえ洋風な整った顔立ちのところへもってパワフルな演技をするものですから、その迫力たるや段違いです。(笑)

 山岸さんも未来人にして愛子を愛する男その1、門脇を演じておられますが、途中までは未来人だとおくびにも出さない現代のごく普通の、いやちょっと偏執的な愛を捧げる微妙に「気持ち悪い」(笑)男を熱演しておられました。

 嶋村さんの松下は、見かけはチャラいファッションだし社会の底辺層(失礼)ですが、イケメンでしたね。(苦笑)
 篠原さん演じる常田さんより「常田さん」だと誤解されるのも無理からず、そしてどの時代にもそこにいる確かな存在感がありました。 

 あとは、なんと言っても弱冠20歳の相良樹さんが可愛いかったです!!
 まさに「1995」年生まれなんですよね……偶然か狙ったのかは分かりませんが、
 フレッシュな演技に、場内の暑さを一時忘れられました。(苦笑)

 しかし、自分も確かに生きてきたはずの「1995年」を、こうして舞台上で見るとなんだかいたたまれない気分にもなりました。(苦笑)
 当時の「ルーズソックス」「ポケベル」「PHS」を見たり、「援交」だ「チーマー」だという会話を聞くと、もう背中がムズムズしますね。(^^;)

 8月5日の千秋楽はまだ余裕があるそうなので、お時間のある方はぜひとも下北沢ザ・スズナリに足を運んで、ブルドッキングヘッドロックの「今」を体感して頂きたいと思います。

 
 終演後にいつものように喜安さんに突撃かましたのは良かったんですが、さすがに今を時めく(笑)脚本家にして演出家である彼と話をしたい人が他にもたくさん待っていたので、早々に会話を切り上げざるを得ませんでした。orz 

 秋にはブルのイベントがあるようなので、またその時にでも機会があればお話させて頂きたいです。

 しかし! 目的はしっかり果たしましたよ。(^o^)
 
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 EXODUSで総士を演じることについて、聞きたいことがたくさんあったんですけど、喜安さんのサインは特にお願いしていないのに必ず総士の名前を添えて入れてくれる、それだけでもういいんじゃないかな……と思い至りました。

 いやでも機会があればやっぱり聞きたいですけどね!(苦笑)
 私は「皆城総士を演じる」喜安さんをもっと知りたいんですよ……。

 
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2015.08.04 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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