蒼穹のファフナーEXODUS 第16話「命の行方」
カテゴリ: 蒼穹のファフナー
 広登の、オルガとパイロットたちの、そしてカノンの、それぞれの「命の行方」が描かれた回でした。

 鮒スタッフの「馬鹿野郎!」(by僚)がピンポイントで私を殺しに来てるので、今回と次回はろくな感想になりませんが、悪しからずご了承下さいませ。

 生活に支障どころか、ついに頭痛と吐き気という異常が身体に出ましたよ……どうしてくれるんですか。
 
 まあ、私がこんなに酷い状態になってるのは、広登やオルガという本来ならまだ前途あるキャラクターが命を奪われたからで、寿命も覚悟も決めてる一騎や総士が死んでもここまでにはならないと思います。
 

 【帰る場所】

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 私は知っていた。
 アニメ誌のあらすじを読んだ時から分かっていたんですよ、彼女が死ぬであろうことを。
 
 それでも、未来(脚本)は不確定だし一縷の望みを抱いて見守っていたんですが……。

 だからあの時、「未来が実現する…」と苦しげに呟いて目を閉じたカノンの気持ちが、痛いほどよく分かりました。

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 「綺麗……世界でいちばん……」

 オルガの呟きは、竜宮島という場所のみならず、そこにいてくれた人たちと、共に生きた記憶、すべてを含めて「綺麗」だと言ったように思います。

 人生の最期に、この世で最も美しいと思う光景を瞳に映して感謝を伝えられる人はそう多くはいないでしょう。
 オルガは少なくともその意味では恵まれたのかもしれません。

 ――と、ここで終わっていれば、それこそ本当に「綺麗」だったのですが、実際は彼女はウォーカーにコクピットを叩き潰される寸前、彗のSDPで引き寄せられるまさにその瞬間まで、明確な意識があり生きていた。

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 アマテラスのコクピット内に引き寄せられ、慣性の力で壁に激突した瞬間に意識を失ったんでしょうね。

 その後、彗の足元で体が痙攣していたので、直接の死因は傷からの出血多量による失血と見られ、脳に血流が届かなくなった末の痙攣だと思われますが、あそこまで克明に描写する意味はどこにあるのだろう?と少々考えこみました。

 この後、彗が初めてあの母親相手に反論することが出来たので、オルガの血の匂いと温かさを知りその死に際を看取ることは、「死」を観念でしか捉えていなかった彼にとって、避けえぬ本物の死の「体感」つまり死に「触れる」ことだったのでしょうが……。 


 【飯テロ】

 芹と彗、それぞれの食事シーンがこれでもかというほど丁寧に描かれました。
 鮒スタッフが「どうだ美味そうだろ?」と真夜中に飯テロを仕掛けているだけではないはずです。(笑)

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 他人の作った食事を、一人で食べることが出来ない芹。

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 親の作った食事を、一人で何とか食べる彗。

 そしてどちらも完食。

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 オルガの死を見届けた上で、必死に食べきれた彗はもう大丈夫ですね。
 両親との関係は置いといて。(苦笑)

 「食べる」ことは生きることであり喜びであり恵みであり、食べきることは生命力の強さの表れですが、何よりも、生きている限り他の命を奪わなければならないという、人間が宿命的に背負う「業」を端的に示すことができるのが、この「食事」という行為なのでしょうね。

 実際、食べなきゃ人間はすぐ死んでしまいますし。
 ちなみに水も摂らない完全絶食の世界記録は57日間らしいです。
 普通の人は1週間もたないんじゃないでしょうか。

 いや~、EXODUSとはじつに良質な食育アニメですね!
 視聴者はみんな展開の重さに吐き気や胃痛を堪えてますけど。(笑)


 【偵察衛星】

 ツイッターではこの衛星フェストゥムの位置を静止軌道として描いた画像を見かけましたが、これはどう見ても高度200キロ~800キロ程度の地球低軌道上です。

 あれが静止軌道の35000キロだったら、そもそもあんな角度で地球とツーショットできません。
 それと静止軌道から見る地球は、気象衛星ひまわりの画像の通り太陽光が当たっていれば半球が丸見え状態になるのです。
 
 フェストゥムの周囲に浮かぶ大量の破片の中に、宇宙ステーションに似た構造のデブリが見受けられることからも、それらが位置する500キロ前後の大気圏上空だと推測されます。

 最新のスパイ衛星は200キロから600キロまでの高度を必要に応じて変更できますし、なんといってもあれはフェストゥムなので、静止軌道でなくても特定の位置に留まったり移動したりすることは可能と思われます。

 おっと、ついつい力説してしまいましたね……これだから天文オタはいけない。

 竜宮島から打ち上げたCCTSの最高到達高度は控えめに見て200キロから300キロ程度と見込んでいましたが、あの時すでに衛星フェストゥムはさらにその上空数百キロにいて、彼らの行動を把握していたんでしょうね。

 宇宙で迎撃されなかっただけマシですが……。(汗)
 あのフェストゥムそのものは攻撃力を持たないのかもしれません。

 ところでこの衛星フェストゥムの正体については、

 史彦「どこから現れた?」

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 衛星フェストゥム「(心の声)ここだよーん」

 というカット割り。

 さらに、15話で尻尾?の先の赤い光を明滅させ、雲のアザゼル型も同じく赤い光を明滅させて「会話」していたのに、今回のウォーカーは何の反応も返さない。

 ウォーカーが衛星フェストゥムの潜む「蒼空」を背景に消滅する。

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 以上の演出とこれまでの「あれは影。本体は別にいる」(by織姫)「位置さえ掴めないなんて」(by佐喜)などのセリフから、80%の確率でウォーカーの本体だと予想されます。

 とは言えEXODUSでは鮒スタッフが正道を外したミスリードの演出をする可能性も否定しきれないので、残り20%は未知のアザゼル型として保留しておきます。

 てゆうか、衛星フェストゥムが人類軍へ送る情報を操作していたとしたら、確認されているというアザゼル型残り数体も本物か疑わしくなりますね。ウォーカーと同じような「影」という可能性もあるわけで。

 16話の演出は能戸さんでしたね……正解が分かる時が楽しみです。

 「相手の位置は掴めないのに正確に島を追ってくる」という条件から、偽装鏡面に隠れた艦船ならアルヴィスを追跡可能であるということで、空母ボレアリオスの可能性も視野に入れていましたが、前回晴れて(笑)援軍に呼ばれたので、「海からアルヴィスを追跡する敵」という線は無くなったものとします。

 いやー、しかし12話の感想で「派手にCCTSを打ち上げたせいで監視衛星で追跡された」なんて冗談言ってたら、ホントに衛星しかもフェストゥムがいたとか、洒落になりませんね。(^^;)

 天文オタとしては、もっと早く気づけなかったことが悔しいです……。(-_-;)
 

  【接触】
 
 カノンに与えられた未来を「見る」力は、見るにとどまらず「触れる」に至り、彼女は滅亡の未来という運命と「戦う」ことを選択しました。

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 運命をただ受け入れず、滅びでない未来を選び希望を掴みとるために戦う――もはやこれ以上に完璧な「運命の克服」があるでしょうか。
   
 織姫の教えを受けたとはいえ、自らの意志で未来に「触れる」という答えに辿り着き実行したことで、カノンは一騎より一歩先へ行ってしまいましたね……。

 驚異的なこのSDPの代償は質量喪失。

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 ミールによって命だけは守られているとはいえ、このまま質量が減少しやがてゼロになれば、未来で独り戦い続けるカノンが「今」に戻れなくなるのではないかと危惧してしまいます。

 そうでなくても、未来でもし敵に負けて死ぬことになれば、その時もまた「今」に戻れることはないでしょうし……。

 というか、モニタリングタイムとオペレーティングタイムが違うということは、コクピット内の空間ごと異なる時間に行ってるようなので、コクピットを開くまでカノンがそこに「いる」状態と「いない」状態が重なっている、いわゆる「シュレディンガーの猫」状態になっているんでしょうか?

 容子さんがコクピットを開いた時、どうにかなってるんじゃないかとハラハラしましたよ……。(>_<)

 「今」と「未来」という時間の狭間を行き来するから「羽佐間カノン」とか、今さらそんな後付けネーミングされたとしてもワイは納得せえへんで!(唐突に訛る)

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 機体を下りても毎日見るのは悪夢のような未来ばかりだと言っていたカノンの目の前に現れたのは、まだこの世に存在しない新たなファフナー。

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 この機体を現実化するために、いったいどんな代償を払えばいいのか。

 答えは明日分かるはずです……。

 なにげにこのファフナー、小さな羽がついてるんですよね。
 
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 全然役に立たなそうですけど。(笑)
 ここがこの機体の萌えポイントなのかもしれません。

 でも色が私の好みじゃないんですよね~。(^^;)
 カノンに関わる機体なら深紅にして欲しかったところですが、まあモニターの赤色がカノンの髪の色に近いといえば近いですけど。

 しかし17話にまたしてもカノン回を持ってくるとは、鮒スタッフはここにきて自らの悪趣味を隠さなくなりましたね。


 【ROL】
 
 EXODUSは毎回1期やHAEなどの過去作オマージュを入れていますが、今回はオルガやパイロットたちの帰還シーンに「RIGHT OF LEFT」の筋立てとBGMを取り入れた対比演出をしていましたね。

 さらには「機体と自分を信じて戦え!」が信条のカノンが初めてファフナーを「怖い」と言うセリフは、ROL主人公・将陵僚の「怖かった。敵ではなく、俺たちの武器であるはずのファフナーが」からのオマージュと思われます。

 何より目についたのが、僚の愛犬にして蔵前果林が引き取った、プクにオーバーラップするカノンの愛犬ショコラの場面。

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 カノンを見てる。

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 見てる。

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 見てる。

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 見てる。 
 
 いつでもショコラはカノンのそばに……。
 
 てか、ほんとにショコラのカット多すぎですよ!?

 ファフナーでは犬の飼い主は自爆(僚)するか、同化(果林、甲洋)されるという酷い扱いですが、どうかカノンは……カノンだけは……!(>_<)

 
 他にも、「陣内貢」ってそういう意味だったの?とか。
 鏑木家の解決しない家庭内不和とか。
 CDCと織姫の感情的対立とか。

 考えたいことが色々ありましたけど、オルガとカノンのことでいっぱいいっぱいなので、今回はこの辺で。 



 以下、コメント返信です。


 
当記事内の画像は全て、
 ©MBS・FAFNER EXODUS PROJECT・XEBEC及び©King Record.Co.,Ltdに帰属します。




umikaoru様

コメントありがとうございます。

2年半前のHAEラストに核攻撃をして来た時点で、竜宮島とその技術は新国連にとってもはや不要だった、とも受け取れますね。
とは言え、本来ならHAEでファフナーは終わってた(笑)はずなので、後付け理由で考えるとそう見えるという話ですが。

へスター事務総長はさすがに人間のままだと思いますが、彼女の側近である王毅とネタニヤフが立場から見ても疑わしいですね。
1期ではミツヒロに(おもに軍事面で)掌の上で転がされてたようですが、2期ではどうでしょうか。

人類軍ファフナーのコアは果たしてどこから手に入れているのか。
EXODUSは長い伏線はひたすら長いので、順番に早く回収してもらわないとストレスが溜まって困ります。(笑)

それでは。お越しいただきありがとうございました。m(_ _)m

咲夜

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2015.10.22 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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